ブログ村

最近の記事

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
無料ブログはココログ

シリーズ安倍利権を考える〈1〉沖縄基地警備アルソック

2017年11月20日 (月)

シリーズ安倍利権を考える〈1〉警備会社アルソック その3 補編・沖縄機動隊の横暴/警官、笑いながら「首も絞まっちゃうよ」県警「排ガスを吸いたくないなら違法行為をやめろ」

 最近、またもや米軍側の不祥事が相次いでいる。菅や小野寺が何度「遺憾だ。抗議する」と言っても馬耳東風な米軍およびニコルソン。特に沖縄で事故・事件が多発し、翁長知事はカンカンだ。

事故や事件のたびに県民が死に、その償いすら米兵はしない。公務内なら賠償金が支払われることもあるが、事件の大半は『公務外』で被害者は泣き寝入りだという。さらには1952年以降、米兵による事件・事故は21万件を超え、日本人死者は1092人にもなるという。

『在日米軍事件・事故21万件超 1952年度以降 日本人1092人が犠牲』しんぶん赤旗2017年11月19日(日) http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-11-19/2017111901_04_1.html

そんな好き勝手やっている米軍に額づき、基地建設を推し進める安倍政権。

前回から少し間が開いたが、今回は前回記事『シリーズ安倍利権を考える〈1〉警備会社アルソック その2 過大な警備費―政府との談合・随意契約による沖縄警備』の続きとして、加害者の米兵側につき、県民を弾圧する機動隊の横暴について考えてみたい。
 
 
これまで、二回にわたって警備会社アルソックと安倍政権の癒着構造を見てきた。その一方で機動隊を始めとして、基地移転反対派に対して横暴を繰り返してきた組織・警察。言うまでもなく杉田・漆間・中村などの安倍フレンズ属する警視庁・公安部隊は我々の敵となりつつある。

その証拠に、去る11月9日、反対運動で活躍する運動家・大袈裟太郎氏が沖縄県警に捕えられる事件があった。辺野古新基地建設に反対する住民の座り込みをネット中継するため、キャンプシュワブのゲート前にいたらしい。そこを警官が合図棒を振りかぶり、氏はとっさに棒をつかんでしまった。その瞬間、氏を米軍基地ゲート内に押し込み、「停止棒を奪い取ったでしょ。窃盗の現行犯で逮捕します」と県警に手錠をかけられたという。

『辺野古で逮捕された大袈裟太郎は権力にとって目障りだった』田中龍作ジャーナル 2017年11月11日 13:38 http://tanakaryusaku.jp/

>機動隊は座り込みの住民を力ずくでゲート前から排除する。警備というには度を越した暴力も時にある。排除のもようを撮影されることを警察は極度に嫌う。アツシこと仁尾淳史などは、住民排除に取り掛かる前に機動隊から退けられる。

>「撮らないで。ここは基地内だから」。警察は執拗に撮影させまいとした。それでも撮影を続けた大袈裟は逮捕された。それも警察にとって手っ取り早い現行犯逮捕だ。

>沖縄県警は大袈裟の身柄をいったん那覇地検に送ったが、検察は裁判所に勾留請求できなかった。不当逮捕の動かぬ証拠だ。

この前つかまって不法に長く拘留された山城博治氏の時も同じように基地内のゲートに連れ込んでの逮捕だった(しかし警察は基地内でうろうろしていていいのだろうか?)。大袈裟氏は33時間の留置の後、釈放されたが、ツイッターで興味深いことを言っている。

>取調室で沖縄の警察がネトウヨのデマについて完全に否定してくれたし、大阪府警の土人発言についても、「おかしいですよ」とハッキリ言ってくれた。有意義な30時間の逮捕になりました。

>「ゲート前で基地反対運動してる人たちがテロリストなら、テロリストの概念がおかしくなりますよね」
これは僕がある警察官から聞いた言葉ですよ。


このことについては氏のブログでも報告されていて、ぜひご一読されることをお勧めする。政府の圧力に従う県警、そして国民と政府との間で中立でいたいと願う名護署の、その複雑な状況が垣間見える。

『大袈裟通信アーカイブ』通信727「自称大袈裟太郎、辺野古ゲート前、逮捕33時間ルポ 1日目」2017年11月12日 http://blog.livedoor.jp/oogesataro/archives/4883816.html

実は大袈裟氏を捕えたり、反対運動の人々を痛めつけているのは地元警察である名護署員ではなく、ほぼ全てが『国の圧のかかった県警と機動隊』なのだ。ゲート前に立つ名護署員は毎日2人ほどしかいないという。上でも紹介したが、名護署員が

『僕が百田やネトウヨ、産経のひどさを語ると、「ネットの変なデマは見ないほうがいいです」と言った。』

ところは、いかに内地から離れていることをいいことに、政府やお抱えのコメンテイターがテレビでデマを振りまいているかがわかる。もはや洗脳に近い所業だろう。こういった情報にホイホイ乗ってしまう若者がいると思うと胸が痛い。


地元警察の中でも現政権のやり方に疑問を覚えている人が少なからずいるのは心強く思った。実際、まともな感性を持っておれば疑問の一つも覚えるのが人情というものだ。同じ日本人を一方的に弾圧するなど、到底納得できるものではない。

ところが、大袈裟氏が憂き目に遭った機動隊の悪行はだんだん明らかになりつつあり、政府の意向に逆らわず、強い立場を笠に着る隊員の姿が報じられている。

百田尚樹から「娘は中国人の慰み者」と侮辱された「沖縄タイムス」記者が官邸、警察、ネトウヨの横暴に反撃』(『リテラ』2017.11.10)

>ご存じのとおり、高江のヘリパッド建設工事は昨年の参院選の翌日から資材搬入がおこなわれた。(中略:筆者注)このとき沖縄タイムスは「不意打ちまたも」とタイトルに打っている。

>というのも、たとえば2013年にも埋め立て申請書類を報道陣の目を盗んで関係のない部署に持ち込むという方法をとり、このとき、当時も防衛相だった小野寺五典は花見会を開いて記者を油断させた上、後日におこなわれた講演会では「こういうの(提出の様子)がメディアに映れば映るほど反対が広がっていく」「カメラは一つも撮っておらず段ボールの写真しかない。うまくいった」などと述べたのだという。

>そこで警察が市民におこなったのは、まさに暴力だった。

>抵抗する市民たちに警察がおこなった力づくの排除。腕を力いっぱいに掴む。ロープで縛りつける。〈笑いながら「首も絞まっちゃうよ」と言った警官〉もいたという。

>一方、警察は嫌がらせ行為もおこなった。法的根拠も怪しいゲリラ検問。個人情報の聞き出し。「友達に会いにいく」という車は通し、抗議のプラカードを所持していた運転手は車を止めさせる。まさに〈思想による選別そのもの〉である。さらに、警察車両に工事作業員を乗せて現場に送ったり、機動隊員が基地建設会社のトラックに乗って移動する様子も目撃されるなど、〈警察と沖縄防衛局、建設会社の完全な一体化〉は一目瞭然だった。


引用が長くなったが、これで警官たちの横暴・小野寺のゲスっぷりがよくご理解いただけたと思う。

邪魔者を捕まえるためならどんな言いがかりでも小細工でも行うし、法も守らない。だって違法かどうか判断するのは警察であり、裁判所なのだ。その裁判所の長はご存じのとおり、みんな安倍さんによるオトモダチ人事。司法は奴の手にある。事実上の独裁である。このことに気が付かない人があまりにも多すぎる。

機動隊が反対派住民をバスで取り囲み、動きを封じたりしたが、住民はそのせいで一時間近く排ガスを吸わされた。これは「違法性の高い行為であり、根拠のない監禁行為だ」と住民側弁護士が訴えたが、沖縄県警は「排ガスを吸いたくないなら違法行為をやめていただくことだ」と回答した。

『<社説>辺野古人権侵害 過剰警備を直ちにやめよ』琉球新報 2017年8月10日 06:01 https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-552950.html

違法行為をしているのは自分たちなのに、都合の悪いことをする市民にはこのような圧力や脅し、嫌がらせも平気でする。これが日本の警察の正体である。所詮政府の命令には従わざるを得ない。しぶしぶならともかく、率先立って幅を利かす者が現れるから人間とは救えない。

他にもこんな話がツイッター上にあった。

>澤田愛子
68歳男性「辺野古の座り込み時、若い機動隊員が我々のブルーシートを踏みつけていた。『人のものを踏まないで』と年配者が注意。彼はさらに歩幅を広げて踏み続けた。仲間数人が注意すると彼は『お願いしますと言え』とやくざまがいの恫喝。常態化する機動隊員の暴力。権力犯罪を絶対許すな」琉球新報



世の中が回っていて、自分が普通に暮らせているのは、何も政府が正しく回っているからではない。さまざまな業種において働く真面目な人々が、ルールを逸脱せず、きちんと務めを果たしているからだ。もしみんなが安倍さんたちのように好き勝手やり出したら、店で買い物してもむちゃくちゃになるし、荷物はとられて届かなくなるし、契約書が勝手に破棄されてしまう。

今私たちがやるべきなのは不当な政府の要求に屈せず、反対に彼らこそが違法であり、違憲であり、無法者なのだということをつきつけ、追い出すことである。誰も彼らの思い通りに動かぬこと。耳を貸さず、まっとうに仕事を遂行すること。そうして司法や警察、会計検査院や検察が正しく動けば、おそらくすぐにでもあんな連中は一網打尽にできるだろう。


こんな世の中だが朗報もある。宝塚市が「共謀罪」で防犯カメラ映像を使うときにはちゃんと「令状がないと見せない」と宣言したのだ。

『街頭防犯カメラ 捜査に提供 「共謀罪」なら令状必要 宝塚市運用要綱』東京新聞 2017年11月10日 夕刊) http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201711/CK2017111002000241.html

>兵庫県宝塚市が、市内の街頭に設置を進めている防犯カメラを巡り、犯罪捜査への協力で警察などに映像を提供する際、犯罪を計画段階で処罰する「共謀罪」に関する場合は、裁判所の令状がないと認めないとの運用要綱を定めたことが、同市への取材で分かった。十月一日から適用している。

>市は、こうした規定を設けたのは、市民の共謀罪への不安や人権保護を重視したと説明している。

ただ、気になるのは『犯罪が起きにくい環境づくりを目指すとして、今年八月に防犯カメラ三十台を設置。さらに本年度からの三年間で最大二百五十台を増設する方針』という点で、完全監視社会へと舵を切っている。それをレイプ事件もみ消し犯・中村格率いる共謀罪部隊が自由に閲覧できたら、目も当てられない。市としてはぎりぎりの抵抗なのではないか。

願わくば、最低限この方針が全国に広まり、持続してくれることを願う。


次回は『シリーズ安倍利権〈2〉 献金―タガが外れた経団連・軍需産業・銀行』の予定です。思わずシリーズ化した『金に汚い安倍政権Ⅰ』『同Ⅱ』ともリンクする話です。

web拍手 by FC2

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

2017年11月13日 (月)

シリーズ安倍利権を考える〈1〉警備会社アルソック その2 過大な警備費―政府との談合・随意契約による沖縄警備

前回記事『シリーズ安倍利権を考える〈1〉警備会社アルソック その1 国策警備を独占・安倍と警視庁の意外な関係』の続き。

アルソック創設者・村井順とは何者であったか。Wikipediaを見ておさらいしてみる。

>村井 順(むらい じゅん、1909年(明治42年)2月5日 - 1988年(昭和63年)1月12日)は日本の警察官僚、実業家。初代内閣情報調査室長、綜合警備保障創業者。

>1935年(昭和10年)内務省に入省。1948年(昭和23年)国家地方警察本部初代警備課長。

>吉田茂総理、緒方竹虎副総理とともに、アメリカ中央情報局(CIA)・イギリス情報局保安部(MI5)・イギリス情報局秘密情報部(MI6)など を参考にして、内閣総理大臣官房調査室」現内閣情報調査室)という小さな情報機関を設立、1952年(昭和27年)4月から1953年(昭和 28年)12月まで初代室長を務めた。

>退官後、1962年(昭和37年)1964年東京オリンピック組織委員会事務局次長となり、1965年(昭和40年)に日本初の民間警備会社綜合 警備保障を設立した。長男は、綜合警備保障元会長の村井恒夫。次男は、警察官僚を経て綜合警備保障社長・全国警備業協会会長を務める村井温。


吉田茂内閣の時、日本版CIA・内閣情報調査室、つまり諜報機関を作った人物だ。この手法、安倍が内閣人事局を作って局長に警視庁OBの杉田を据えたのと、どこか似通う。

その後、東京五輪の委員会事務局長をしながらセコムの成功を見て警備会社アルソックを創設、以下世襲されている。そこに漆間巌の実兄が社長になるなど、警察OBが次々天下り、関係を堅実なものにしていった。

そしてその流れの中に現れる内閣人事局長・杉田。彼は公安出身であるから国民の反対運動には非常に敏感であろうし、官僚や政治家の監視一切を牛耳っている。たびたび取り上げている、詩織さんレイプ事件の山口敬之の逮捕状を揉みつぶした中村格・警察庁刑事局組織犯罪対策部長(つまり共謀罪対策部長)とも仲良しである。

Dn0uerhvqaaaose


我々の安全を守るための組織が、裏では警察官僚たちを肥えさせる組織と成り果てていたのである。しかも辺野古や東京五輪などにおける警備はアルソックが独占している。

例えば辺野古の新基地建設に伴う警備費が、2014~2016年の間だけで159億円に上り、日数で割ると1万2千円越え、一般競争入札において陸、海で各1社だけが参加、落札率は軒並み99%を超えていた。もちろんそのうち片方、陸の警備はアルソックだ。これは間違いなく談合である。


『辺野古 巨額の警備費…2年半で159億円 東京2社が独占』沖縄タイムス 2016年5月15日 05:02 http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/30806

>沖縄タイムスは業務を発注する沖縄防衛局に警備費の総額、99%超の高落札率に対する見解を照会したが、14日までに回答はない。警備費は資料が公表されていない期間があるため、実際にはもっと膨らむ。

>キャンプ・シュワブゲート前を中心とした陸上の警備業務は綜合警備保障(ALSOK、東京)、辺野古沖の海上はライジングサンセキュリティーサービス(東京)が独占している。新基地工事が始まった14年当初、警備業務は大成建設(東京)が受注した工事業務に含まれ、2社に再委託されていた。この期間の警備費は陸上が少なくとも約39億円、海上が同じく約40億円。

>その後、警備業務が独立して発注されるようになった。入札が計4回あり、陸上が約19億円と約15億円、海上が約23億円と約20億円で契約された。落札率は99・8%、99・2%、99・5%、99・9%。1日当たりの費用が陸上約900万円、海上約1100万円に上る時期もあった。

これは談合以外何物でもなく、政府お抱えの業者「大成建設」の名も出ている。これについては以前書いた記事

『北朝鮮情報共有 萩生田「野党は北と通じている可能性」 一方、会計検査院「辺野古警備費も過大やぞ」』 


において、会計検査院が昨年のこの沖縄タイムスの疑惑を証明してくれた。記事の一部を再掲する。

『<辺野古>「警備費過大」検査院指摘 防衛省83億円で発注』 毎日 10/28(土) 7:45配信  https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171028-00000012-mai-soci

>防衛省沖縄防衛局が発注した沖縄県名護市辺野古沖の海上警備業務に過大積算があると会計検査院が指摘したことが、関係者への取材で分かった。2015、16年度の契約4件の予定価格は計約83億円で、すべて東京都渋谷区の警備会社が受注。米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の移設反対派に対する警備の「特殊性」を口実として、人件費などが過大に見積もられていた。
 
上の記事では「東京都渋谷区」の警備会社と書かれているが、以前の沖縄タイムスの記事ではアルソックとライジングサンが契約を独占したと書いてある。こんなところで毎日新聞は気を使っていて情けない。


このうち辺野古の海上警備への過大積算については、1.9億円も過大だったと「しんぶん赤旗」も報じている。


『辺野古過剰警備で税金を浪費 海上警備費 1.9億円「過大」業者言い値で日当6万円 会計検査院指摘』しんぶん赤旗 2017年11月9日(木) http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-11-09/2017110901_01_1.html

>報告書によると、防衛局は警備員の労務費の算定で、「業務内容の特殊性を考慮」し、通常の労務単価1日9時間当たり2万2680~2万5440円は採用できないとし、ライジング社が見積もりした3万9000~5万9400円という、通常の1・7倍~2倍超の労務単価をそのまま採用。警備員の労務費を計12億1223万円と算定しました。

>しかし、業務は警備員に特別な技能等を要求するものではなく、制限区域内に近づく船などに対し、立ち入らないよう注意するなど一般的な内容でした。

>しかも、実際に海上警備にあたった警備員に支払われた賃金は1日当たり9000~1万円程度でした。

>検査院は、警備業者からの見積もり単価をそのまま採用しているのは適切でないとし、計算し直すと労務費は計10億2339万円となると指摘しました。

特別な技能を要求するものでないのに、通常の2倍超の労務費を支出していた。しかも実際にはその半分も支払われていない。ならば、その差額はどこへ消えているのか。

共産党の赤嶺氏によれば、『海上警備を請け負うマリン社(沖縄にあるライジング社の100%子会社:筆者注)は、労働基準法違反の長時間労働や残業代未払い、パワハラ、燃料の海中投棄など多くの不法行為が指摘され』ていたらしい(※)。

ならば安全保障上の問題以前に、政府の手法そのものが不法行為であり、人権侵害であるということだ。おまけに警備費を過大に見積もり労働搾取まで行っている。働く社員も文句を言ったらどうか。このまま国民同士で憎み合う必要もあるまい。ただでさえ給料に反映されないのに。




また、米軍北部訓練場のヘリパッド建設を巡っても、当初予定していた工事予算(3工区・4着地帯)が約6億1千万円だったのに対し、「警備費」の増額などで合計94億4千万円に上り、費用が約15倍に膨れ上がっていた。

6430ec1921deb1f9d11a11d72333b10c_3

写真は北部訓練場で、市民が設置したテントを取り囲む警備員と防衛局員(琉球新報の記事から)。






『北部訓練場着陸帯、建設費用が15倍に  計94億、うち警備63億』 琉球新報2017年6月20日 08:30 https://ryukyushimpo.jp/news/entry-517878.html

ヘリパッドは昨年12月に完成したが、進入路など関連工事が残り、政府は8月末までの警備を発注。警備費は2016年9月15日からの1年弱で63億円、1日当たり約1800万円に上る。北上田氏は「6億円で済むはずだった工事を強引に進めた結果、膨大な費用がかかっている」と批判している。

>だが防衛局はその後、「工事を安全に進める」などの理由から、ヘリによる重機の空輸や警備、警備用仮設物の設置、工事用道路の整備などで契約変更を重ね、工事費は合計31億4千万円に膨れ上がった。

>また、ヘリパッド建設への抗議運動に対応して16年9月15日以降は、工事費の名目に入れていた警備業務を切り離し、単体で発注した。17年8月末までの警備業務を綜合警備保障(東京)に約31億4700万円、テイケイ(同)に約31億5800万円でそれぞれ発注している。

>一方、防衛局はノグチゲラの営巣期間に当たる3―6月は工事を中断している。北上田氏は「着陸帯が完成し、さらに工事も中断しているため、現在は大きな抗議運動もない。だが今もゲート前には多くの警備員が配置されている。政府は巨額の公金を無駄にしている」と指摘した。


いろいろ理由をつけていらぬ発注をし、「抗議運動に対応」とアルソックに31億5千万、テイケイに31億6千万、計63億円ばかり血税を投入している。挙句に誰もいないゲートを守るために日々警備費を投入し続けていた。


するとすでに辺野古警備で83億円(2015~2016年度)と、数億円過大に見積もられていたことが判明したから、米軍基地や米軍を守るために計146億円もの血税が警備費に消えたことになる(2014年度を含めると222億円)。泣きたくなる事実である。そのお金で女性活躍を推進するなり、介護報酬を上げるなり、教育無償化するなり、生活保護や年金の充実を図るなり、いくらでも使い道はあったはずだ。


頼みもしない基地移設やヘリパッド建設で土地を削り、希少生物を追いやり、その末に血税が県民いじめのために消えていく。ある機動隊員が抗議運動する人へ「この土人が」と怒鳴っていたのを思い出すと、情けなくて悔しくて泣きたくなる。血税を食んでおきながらその態度。

アルソックは今度の東京五輪でも警備を担当、独占するらしい。以後ますます我々の血税は社会保障の削減の裏で消えていくことだろう。

少しでも国民の中でこんなくそったれな政権に怒る人が増えて欲しいと切に願う。


次回 もう少しだけ続きます。
 『警備会社アルソック その3 補編・機動隊の横暴 /警官、笑いながら「首も絞まっちゃうよ」/県警「排気ガス吸いたくないなら違法行為やめろ」』
(※)結局このライジング社は問題があるとして落札から外されたらしい。いくら何でも無法な業者を使い続けるのはリスクがあると判断したのだろうか。しかしアルソックがまともとも思えないのだが・・・。

『海上警備 業者変更へ 辺野古業務 ライジング社落札できず』琉球新報 2017年11月11日 10:38 https://ryukyushimpo.jp/news/entry-611947.html

web拍手 by FC2

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

2017年11月12日 (日)

シリーズ安倍利権を考える〈1〉警備会社アルソック その1 国策警備を独占・アルソックと安倍の意外な関係

 辺野古、高江・・・、基地問題で揺れる沖縄において、米軍を守るため警察官や機動隊、海上保安庁、ありとあらゆる公務員を総動員して、基地移転反対派や開発を願わぬ人々を阻み、追い払っている安倍政府。

それだけでは飽き足らず、政府は民間会社からも応援を頼んだ。やってきたのは警備保障会社アルソック。税金で雇われた警備員だ。海上保安庁や地元警察では容赦してしまうからと、離れた土地から若人を雇ったのだ。


現場はより混迷を増し、地元民は疲労感を募らせている。しかし実は彼らの知らぬところで、政府とアルソック幹部は『利権』と言う名の深いつながりで結ばれていたのだった。今回は時事ニュースとは別に、安倍政権の利権を追う『まとめ』シリーズ第一弾として、政府からの多額の警備費によって潤う警備会社について考えてみたいと思う。


そもそも警備会社というのは強面・屈強な若者でないと務まらないわけで、自然、警察や自衛隊との関わりを思い起こさせる。実際、OBが多く入っているようだが、どちらかといえば経営側、あるいは講師や指導する上司に警察OBが天下っているらしい。

どうして体を張らない上層部に多く警察OBが食い込んでいるのか。それは設立時の経緯に理由がある。


まずはこの男をご存じだろうか。現在、内閣官房副長官兼内閣人事局長という、官僚の人事権を握る官界の大物だ。
Dgcuijtu0aadpop
詳しい方ならピンときたと思われるが、先日話題となった、前川・文科省前事務次官の出会い系バー通いを注意した人物だ。勤務時間外にも関わらず、前川氏の行動を逐一調査し、報告を上げさせていた恐ろしい人物だ。

杉田の恐ろしさについては『リテラ』に詳しい。

『私的な食事で官邸批判したのが筒抜けでクビ! 釜山総領事更迭、前川前次官攻撃の裏に公安のドンが率いる官僚監視の秘密警察』2017年6月4日 13時00分http://www.excite.co.jp/News/society_g/20170604/Litera_3217.html?_p=3

>「北村情報官の役割は野党やマスコミの監視と謀略情報の仕掛けですが、官僚の監視は杉田官房副長官が担当しています。杉田氏は警察庁警備局長を務めた元エリート警察官僚で、いまや”公安のドン”ともいわれています。安倍首相が内閣官房副長官として頭角を現した時期に、同じ内閣官房で内閣情報官、内閣危機管理監をつとめており、安倍首相と急接近したようです。 

>官後は、世界政経調査会というGHQ占領下の特務機関を前身とする調査団体の会長を務めていたが、第二次安倍内閣で官房副長官に抜てきされました。ただ、いまはパートナーも棲み分けされていて、北村情報官が安倍首相に直接、報告をあげていることが多いのに対して、杉田氏はもっぱら菅官房長官の命を受けて動き、その内容を逐一、菅官房長官にあげているようですね」(官邸担当記者) 

>しかも、杉田官房副長官がこの官僚の監視に使っているのが、警察庁時代の部下である公安警察だ。実は警察庁の警備局警備企画課という部署には、政治家や官僚を監視し、その不祥事やスキャンダルを秘密裏に調査する部隊がある。


つまり事の発端は第二次森内閣~第一次小泉政権時代の安倍なのだ。その時杉田は内閣官房副長官をしていた安倍の目にとまり、内閣官房での仕事ぶりを評価、その功で新設の官僚コントロール機関『内閣人事局』のトップにスカウトされている。

それにこの記事によれば、今の政治家やマスコミが全くと言っていいほど逆らわないのは、おそらくこの公安秘密部隊によるスキャンダル調査によるものだと推測できる。いくら清廉潔白でも、何かしら理由をつけて不名誉な疑惑を着せられるのは前川氏の例から明らかである。そんなことのために我々の血税が投入されていることには怒りを覚える。


では彼とアルソックに何の関係があるのか。一部『リテラ』の記事と重複するが、いつも興味深い指摘をされる戦史研究家の山崎雅弘氏のツイッター投稿を参考に、その深い関わりを覗いてみる。
Dnx3ymxvwamlqbk_2

>先日紹介した『ZAITEN』2017年8月号の「ALSOK『東京五輪利権』で警察庁の内輪揉め」という記事にも、第三代内閣人事局長で警察官僚の杉田和博氏の名前が出ていた。以下、記事冒頭より少し引用。

>「2020年の東京オリンピック警備を巡り、ALSOK(綜合警備保障)の名前が取り沙汰され、こんなことが囁かれている。『有力警察庁OBの影響力、とりわけ杉田和博官房副長官(元警備局長)や、元官房副長官で今も政権に影響力のある漆間巌元警察庁長官らの力が大きいようで、東京五輪警備は、ALSOKがすでに手にしているようだ』

>ALSOKは戦前の内務官僚で、戦後、吉田茂首相に重用され初代内閣総理大臣官房調査室長となった警察庁OBの村井順が、64年の東京五輪でのセコム(当時は日本警備保障)の成功を見て翌年に設立した会社だ。当然、警察との繋がりは深く、漆間元長官の実兄で中部管区警察局長でもあった英治氏が社長を務めたこともあった」


ここで出てきた漆間巌という男、そういえば、2007年の安倍内閣の時、ぜひ内閣官房副長官に、という話があったそうだ。それが例の自民参院選惨敗のためにお流れになった。しかし続いての麻生内閣で結局内閣官房副長官になった。当時北朝鮮拉致事件が問題となっていたが、その時の担当がこの漆間で、安倍の信頼を勝ち得たという。

それにしても、吉田茂の名や東京五輪の話が出てきたり、気の滅入ってくる話だ。やはり今の暗黒政権のルーツは、戦後に発端を持つということ、つまり岸ー吉田ー佐藤栄作のラインが日本に暗雲をもたらしている。敗戦後GHQと取引をして、我々国民を米の願う通りにすると誓った連中だ。教科書レベルで有名な話である。我々の知らぬところで、こんな昔から利権構造は出来上がっていたということだ。


この間の記事『東京五輪 群がるデベロッパー 都有地開発/一方で安倍特区・加計の100倍の補助金が使われる/そして道路利権で潰された観光資源・隠れキリシタンの里』
でも取り上げたように、オリンピックは利権の宝庫である。決して我々国民のためのイベントではない。選手たちの努力と輝き、あるいは惜敗の涙の陰で役人や関係者が金儲けするためのイベントである。

長くなってしまうので次回に回すが、実は、あの辺野古基地移設反対派や高江の反対運動に対して、多数の警備員が投入されたのすら、彼ら警備会社を儲けさせるためだったのである。反対運動が起こったら起こったらで金儲けを企む政府。

政府に逆らう国民を監視しつつ、過大な警備費用で金儲け。一挙両得する警備会社。その陰には天下り警察官僚がいる。本当に血の通った人間のすることか、と怒りを禁じえない。







当ブログを開設して早一か月。はじめたての拙いブログであるのに日々ご訪問くださり、とても励まされております。

その記念というわけではないけれども、時事ニュースとは別に安倍利権をまとめるシリーズをお送りします。日々の考察の一助となれば幸いです。

次回は
 『警備会社アルソック その2 過大な警備費―政府との談合・随意契約による沖縄警備』に続く。

web拍手 by FC2

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村