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2017年11月10日 (金)

加計学園認可 林文科相「4条件ではなく4条件を踏まえた構想で評価」/一方、私大の学部切り売りを認める文科省

 個人的には迷惑でしかなかったスマホゲーム『ポケモンGo』の次弾として、ハリーポッターが出るという。USJの興隆を受けてのことらしい。私の庵の周りにも用もなくぐるぐる徘徊する若者がいて、不可解だった。ゲームを作っているのはグーグル傘下の会社で、日本人は頭が軽いから、と思われている気がしてあまり愉快ではない。


そしてついに認可の下った加計学園。実は昨日のうちからマスコミ内ではこの情報が共有されていたという。以前田中龍作氏が報道したように、野党議員や我々が知る前に文科省はマスコミにリークしていたということだ。

ずっと指摘されてきたことだが、正直なところ、選挙に勝ったからとはいえ、いくらなんでもそんな露骨に認可を出すまい、とどこかで半信半疑だった。しかし安倍の留守中に堂々とやってのける政府に、私は心からの失意を覚えた。

『加計獣医学部新設「可」 「ありき」疑念残し来春開学』東京新聞2017年11月10日 夕刊 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201711/CK2017111002000248.html

>学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)が愛媛県今治市で計画する岡山理科大獣医学部新設の可否を審査する文部科学省の大学設置・学校法人審議会は九日、林芳正文科相に新設を「可」として認める答申をした。文科省が十日、発表した。設置審は留意事項として、教員が高齢に偏らないようにすることなど八項目を学園側に求めた。林文科相が近く認可し、来年四月に開学する見通し。 

>林文科相は十日午前、閣議後の記者会見で「答申を尊重し、速やかに判断したい」と述べた。「一月までの国家戦略特区におけるプロセスの判断が覆るものではない」とも言及した。

一方田中龍作氏もこの会見に出席し、質問をぶつけていたようだ。

『「国家の崩壊」加計認可 痛々しい林文科相の記者会見』田中龍作ジャーナル 2017年11月10日 15:39 http://tanakaryusaku.jp/

>記者会見では、黒を白と言い含める国会答弁が再現された。記者から質問が飛ぶと随行の事務方たちは必死の形相で資料をめくり、大臣にメモを差し出した。

>大臣はメモを棒読みした―「4項目を満たしているかを確認したものではなく4項目を踏まえて進められた加計学園の構想と適合しているか、どうかを確認している。したがって本年1月までの国家戦略特区のプロセスが覆るものではない」

>「大学の理事長が開学の精神を地元に説明できないような大学を認可する・・・これは文科大臣として歴史に汚点を残すことになりはしないか?」

>大臣は「理事長やその関係者の方々が説明しておられないということは私としては確認できておりません」として、あくまでも審議会の答申を尊重する姿勢を崩さなかった。

>「今治市教育委員会の許可を取らずに野間馬が実習用に使われようとしている。文科行政が蔑ろにされたことにはなりはしないでしょうか?」とも質問した。

>大臣は「(事実を)承知していないので、確認が取れればしっかり対応していきたい」とかわした。

この林大臣の「4項目を満たしているかを確認したものではなく4項目を踏まえて進められた加計学園の構想と適合しているか、どうかを確認している」という答弁は噴飯ものだ。

『踏まえて』という言葉がポイントで、この『踏まえて』という言葉の中に『4項目を満たしているかどうか』が含まれるのか、含まれないのかが明示されていない。『踏まえて進められた』とひとつ上のステージへステップアップしたことを印象付け、『条件を満たしていること』をうやむやにしている。そもそも『加計学園の構想』など最初から問題ではないことはすでに周知の事実だ。

さすが官僚のつくった文章。文法的には正しいが、文章としてはおかしい。読み手や聞き手に意味を伝えることを放棄した、誤った文章だ。会見中、ずっと事務方が大臣の脇に貼り付いていて、すかさずメモを渡していたという。この大臣、東大法学部卒でハーバード大学院卒なのだが、いくら学歴があって優秀でも、クロをシロと言うのは論文を書くより難しいのだろう。
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「理事長が説明していない」という追及に対して「そんな事実は確認していない」と答えるところなど涙が出る。まったくの菅さん話法である。「問題ない」「批判には当たらない」「確認していない」で批判が封じ込められる国は、おそらく先進国中日本だけではないか。


            ◇    ◆    ◆

こんな会見を行う一方で、文科省はまたぞろ妙なことを言い出した。私立大学の学部を切り売りして『経営の効率化』を図らせたいというのだ。

『私立大の学部のみ譲渡容認へ 経営厳しさ背景、文科省』東京新聞2017年11月8日 18時15分 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017110801001553.html

>18歳人口の減少で大学の経営環境の厳しさが懸念される中、文部科学省が、私立大の学部のみを別の大学に譲渡できる制度の導入に向けた検討に入ったことが8日、同省への取材で分かった。現状では大学全体を別の学校法人に譲渡することは可能だが、学部単位での譲渡も認めることで、経営の効率化や大学間の再編、統合を促す狙いがある。

>8日の中教審の部会で案を示した。学校教育法は、大学の設置者の変更手続きについては規定しているが、学部単位では認めていない。現在、学部だけを譲渡しようとすれば、一度学部を廃止した上で、別の大学で新設認可を得る手続きが必要となる。

何でもかんでも「すぐに役に立つ」「経営の足手まとい」を基準に学問が切り売りされることに危機感を覚える。譲渡するとはいうものの、偏差値の高い大学が低い大学の不人気な学部を買い取るだろうか。仮に買い取った場合、以前勤めていた教員や学生の扱いはどうなるのか。自然科学や歴史、社会科学などではその土地に根差した研究をしていることも多い。不人気だからといってただちに不要ということにはならないし、データを集めるには時間がかかる。

文科省の仕事はそういった研究を支援することで、切り売りを推奨することではないはずだ。

この問題は今朝書いた記事で触れた、香川県立文書館の問題に通ずるものがある。歴史文書の必要不必要を、県が勝手に判断して廃棄しようとした事件だ。

買い取った大学と買われた大学ではアプローチの仕方が異なることもあるだろう。大学ごとの特色がある研究分野において、「経営」を基準に判断されるのは危険なことだと思う。


今政府が理系研究において、「防衛関連なら多額の支援をするよ」と言って物議を醸している。しかも政府の間からは「文系研究なんていらないのではないか」という話まで飛び出ている。そんな中こういった学部の切り売りが進められれば、大学再編・経営の健全化の掛け声のもとに、どんどん文科系の研究は淘汰され、衰退していくだろう。


大学側も、こんな本当に学問を学んだことのないアホの言うことなど真に受けず、矜持を持って世界を唸らせる研究者の輩出に寄与して欲しいと思う。 

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