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2017年11月13日 (月)

シリーズ安倍利権を考える〈1〉警備会社アルソック その2 過大な警備費―政府との談合・随意契約による沖縄警備

前回記事『シリーズ安倍利権を考える〈1〉警備会社アルソック その1 国策警備を独占・安倍と警視庁の意外な関係』の続き。

アルソック創設者・村井順とは何者であったか。Wikipediaを見ておさらいしてみる。

>村井 順(むらい じゅん、1909年(明治42年)2月5日 - 1988年(昭和63年)1月12日)は日本の警察官僚、実業家。初代内閣情報調査室長、綜合警備保障創業者。

>1935年(昭和10年)内務省に入省。1948年(昭和23年)国家地方警察本部初代警備課長。

>吉田茂総理、緒方竹虎副総理とともに、アメリカ中央情報局(CIA)・イギリス情報局保安部(MI5)・イギリス情報局秘密情報部(MI6)など を参考にして、内閣総理大臣官房調査室」現内閣情報調査室)という小さな情報機関を設立、1952年(昭和27年)4月から1953年(昭和 28年)12月まで初代室長を務めた。

>退官後、1962年(昭和37年)1964年東京オリンピック組織委員会事務局次長となり、1965年(昭和40年)に日本初の民間警備会社綜合 警備保障を設立した。長男は、綜合警備保障元会長の村井恒夫。次男は、警察官僚を経て綜合警備保障社長・全国警備業協会会長を務める村井温。


吉田茂内閣の時、日本版CIA・内閣情報調査室、つまり諜報機関を作った人物だ。この手法、安倍が内閣人事局を作って局長に警視庁OBの杉田を据えたのと、どこか似通う。

その後、東京五輪の委員会事務局長をしながらセコムの成功を見て警備会社アルソックを創設、以下世襲されている。そこに漆間巌の実兄が社長になるなど、警察OBが次々天下り、関係を堅実なものにしていった。

そしてその流れの中に現れる内閣人事局長・杉田。彼は公安出身であるから国民の反対運動には非常に敏感であろうし、官僚や政治家の監視一切を牛耳っている。たびたび取り上げている、詩織さんレイプ事件の山口敬之の逮捕状を揉みつぶした中村格・警察庁刑事局組織犯罪対策部長(つまり共謀罪対策部長)とも仲良しである。

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我々の安全を守るための組織が、裏では警察官僚たちを肥えさせる組織と成り果てていたのである。しかも辺野古や東京五輪などにおける警備はアルソックが独占している。

例えば辺野古の新基地建設に伴う警備費が、2014~2016年の間だけで159億円に上り、日数で割ると1万2千円越え、一般競争入札において陸、海で各1社だけが参加、落札率は軒並み99%を超えていた。もちろんそのうち片方、陸の警備はアルソックだ。これは間違いなく談合である。


『辺野古 巨額の警備費…2年半で159億円 東京2社が独占』沖縄タイムス 2016年5月15日 05:02 http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/30806

>沖縄タイムスは業務を発注する沖縄防衛局に警備費の総額、99%超の高落札率に対する見解を照会したが、14日までに回答はない。警備費は資料が公表されていない期間があるため、実際にはもっと膨らむ。

>キャンプ・シュワブゲート前を中心とした陸上の警備業務は綜合警備保障(ALSOK、東京)、辺野古沖の海上はライジングサンセキュリティーサービス(東京)が独占している。新基地工事が始まった14年当初、警備業務は大成建設(東京)が受注した工事業務に含まれ、2社に再委託されていた。この期間の警備費は陸上が少なくとも約39億円、海上が同じく約40億円。

>その後、警備業務が独立して発注されるようになった。入札が計4回あり、陸上が約19億円と約15億円、海上が約23億円と約20億円で契約された。落札率は99・8%、99・2%、99・5%、99・9%。1日当たりの費用が陸上約900万円、海上約1100万円に上る時期もあった。

これは談合以外何物でもなく、政府お抱えの業者「大成建設」の名も出ている。これについては以前書いた記事

『北朝鮮情報共有 萩生田「野党は北と通じている可能性」 一方、会計検査院「辺野古警備費も過大やぞ」』 


において、会計検査院が昨年のこの沖縄タイムスの疑惑を証明してくれた。記事の一部を再掲する。

『<辺野古>「警備費過大」検査院指摘 防衛省83億円で発注』 毎日 10/28(土) 7:45配信  https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171028-00000012-mai-soci

>防衛省沖縄防衛局が発注した沖縄県名護市辺野古沖の海上警備業務に過大積算があると会計検査院が指摘したことが、関係者への取材で分かった。2015、16年度の契約4件の予定価格は計約83億円で、すべて東京都渋谷区の警備会社が受注。米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の移設反対派に対する警備の「特殊性」を口実として、人件費などが過大に見積もられていた。
 
上の記事では「東京都渋谷区」の警備会社と書かれているが、以前の沖縄タイムスの記事ではアルソックとライジングサンが契約を独占したと書いてある。こんなところで毎日新聞は気を使っていて情けない。


このうち辺野古の海上警備への過大積算については、1.9億円も過大だったと「しんぶん赤旗」も報じている。


『辺野古過剰警備で税金を浪費 海上警備費 1.9億円「過大」業者言い値で日当6万円 会計検査院指摘』しんぶん赤旗 2017年11月9日(木) http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-11-09/2017110901_01_1.html

>報告書によると、防衛局は警備員の労務費の算定で、「業務内容の特殊性を考慮」し、通常の労務単価1日9時間当たり2万2680~2万5440円は採用できないとし、ライジング社が見積もりした3万9000~5万9400円という、通常の1・7倍~2倍超の労務単価をそのまま採用。警備員の労務費を計12億1223万円と算定しました。

>しかし、業務は警備員に特別な技能等を要求するものではなく、制限区域内に近づく船などに対し、立ち入らないよう注意するなど一般的な内容でした。

>しかも、実際に海上警備にあたった警備員に支払われた賃金は1日当たり9000~1万円程度でした。

>検査院は、警備業者からの見積もり単価をそのまま採用しているのは適切でないとし、計算し直すと労務費は計10億2339万円となると指摘しました。

特別な技能を要求するものでないのに、通常の2倍超の労務費を支出していた。しかも実際にはその半分も支払われていない。ならば、その差額はどこへ消えているのか。

共産党の赤嶺氏によれば、『海上警備を請け負うマリン社(沖縄にあるライジング社の100%子会社:筆者注)は、労働基準法違反の長時間労働や残業代未払い、パワハラ、燃料の海中投棄など多くの不法行為が指摘され』ていたらしい(※)。

ならば安全保障上の問題以前に、政府の手法そのものが不法行為であり、人権侵害であるということだ。おまけに警備費を過大に見積もり労働搾取まで行っている。働く社員も文句を言ったらどうか。このまま国民同士で憎み合う必要もあるまい。ただでさえ給料に反映されないのに。




また、米軍北部訓練場のヘリパッド建設を巡っても、当初予定していた工事予算(3工区・4着地帯)が約6億1千万円だったのに対し、「警備費」の増額などで合計94億4千万円に上り、費用が約15倍に膨れ上がっていた。

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写真は北部訓練場で、市民が設置したテントを取り囲む警備員と防衛局員(琉球新報の記事から)。






『北部訓練場着陸帯、建設費用が15倍に  計94億、うち警備63億』 琉球新報2017年6月20日 08:30 https://ryukyushimpo.jp/news/entry-517878.html

ヘリパッドは昨年12月に完成したが、進入路など関連工事が残り、政府は8月末までの警備を発注。警備費は2016年9月15日からの1年弱で63億円、1日当たり約1800万円に上る。北上田氏は「6億円で済むはずだった工事を強引に進めた結果、膨大な費用がかかっている」と批判している。

>だが防衛局はその後、「工事を安全に進める」などの理由から、ヘリによる重機の空輸や警備、警備用仮設物の設置、工事用道路の整備などで契約変更を重ね、工事費は合計31億4千万円に膨れ上がった。

>また、ヘリパッド建設への抗議運動に対応して16年9月15日以降は、工事費の名目に入れていた警備業務を切り離し、単体で発注した。17年8月末までの警備業務を綜合警備保障(東京)に約31億4700万円、テイケイ(同)に約31億5800万円でそれぞれ発注している。

>一方、防衛局はノグチゲラの営巣期間に当たる3―6月は工事を中断している。北上田氏は「着陸帯が完成し、さらに工事も中断しているため、現在は大きな抗議運動もない。だが今もゲート前には多くの警備員が配置されている。政府は巨額の公金を無駄にしている」と指摘した。


いろいろ理由をつけていらぬ発注をし、「抗議運動に対応」とアルソックに31億5千万、テイケイに31億6千万、計63億円ばかり血税を投入している。挙句に誰もいないゲートを守るために日々警備費を投入し続けていた。


するとすでに辺野古警備で83億円(2015~2016年度)と、数億円過大に見積もられていたことが判明したから、米軍基地や米軍を守るために計146億円もの血税が警備費に消えたことになる(2014年度を含めると222億円)。泣きたくなる事実である。そのお金で女性活躍を推進するなり、介護報酬を上げるなり、教育無償化するなり、生活保護や年金の充実を図るなり、いくらでも使い道はあったはずだ。


頼みもしない基地移設やヘリパッド建設で土地を削り、希少生物を追いやり、その末に血税が県民いじめのために消えていく。ある機動隊員が抗議運動する人へ「この土人が」と怒鳴っていたのを思い出すと、情けなくて悔しくて泣きたくなる。血税を食んでおきながらその態度。

アルソックは今度の東京五輪でも警備を担当、独占するらしい。以後ますます我々の血税は社会保障の削減の裏で消えていくことだろう。

少しでも国民の中でこんなくそったれな政権に怒る人が増えて欲しいと切に願う。


次回 もう少しだけ続きます。
 『警備会社アルソック その3 補編・機動隊の横暴 /警官、笑いながら「首も絞まっちゃうよ」/県警「排気ガス吸いたくないなら違法行為やめろ」』
(※)結局このライジング社は問題があるとして落札から外されたらしい。いくら何でも無法な業者を使い続けるのはリスクがあると判断したのだろうか。しかしアルソックがまともとも思えないのだが・・・。

『海上警備 業者変更へ 辺野古業務 ライジング社落札できず』琉球新報 2017年11月11日 10:38 https://ryukyushimpo.jp/news/entry-611947.html

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